絵本の電子書籍出版・絵本制作「つなぐデザイン研究所」

デザインを超えた世界を創造する~目に見えない企業様のコアメッセージを伝えていきたい~

笑顔がとってもチャーミングで、柔らかい雰囲気の中に、すっと背筋が伸びるような 想いの強さも感じる山本留美さん。

彼女が絵本制作サービス『Storia(ストーリア)』を立ち上げる決心をしたストーリーをお届けします。

※絵本制作サービス『Storia(ストーリア)』とは
会社の大切なこと(理念、サービス、商品 など)を「物語」にのせて 「絵本」で伝える絵本制作サービスです。

お客様の理念、深い想いを絵本にし、必要としている方へ届ける絵本制作サービス『Storia(ストーリア)』

一般的に、サービスや商品の説明は、チラシやパンフレット、ホームページなどで、絵本ではなく、文字媒体で伝える事が多いと思いますが、なぜ、「絵本」なのでしょう?

「絵本が元々もっている役割は、子どもからお年寄りまで、幅広い世代に伝えられ、そして世代を超えて語り継いでいける事だと思っています。壮大な表現かも知れませんが『未来永劫』遺していく事ができるのが絵本です。

絵本が持つ力は、“ストーリーの力”と“絵の力”があると思っています。“ストーリーの力”は物語があることで、共感を持って読める事です。ですから、本質的に大切なことを、すっと読む人の心に届けることが出来るんです。そして“絵の力”《百聞は一見にしかず》ということわざもあるように、『見れば、すぐわかる』事です。それは、世代の壁だけでなく、言葉の壁をも超える素晴らしい力だと思っています。

また、私が元々携わっているデザイン制作、(チラシやパンフレットなど)は、最新の情報を伝えるものでもあるので、数年後に刷新する必要があります。でも絵本では基本、刷新することがありません。企業理念や、創業者の想いをベースにお作りするため、むしろ永続的に伝えていきたいことを形にできます。」

企業様が大切にしている想いを、必要な人に届けること。そして、一時的に伝えるのではなく、その想いをずっと語り継いでいく。 留美さんは、なぜこのストーリアを立ち上げようと思ったのでしょうか。留美さんがこれまでにされてきたお仕事に、大きく関係がありました。少しずつ留美さんの過去を振り返ります。

▲電子書籍プロデュースに携わり、表紙デザインは100冊以上になる。

▲処女作の絵本『カメレオンねこ』

ストーリア誕生秘話1~デザイナー一筋で歩んできた過去と電子書籍との出会い~

「大阪芸術大学 デザイン科に入学後、在学中のアルバイトも含め、19歳からずっとデザイナーとして仕事をしてきました。最初は全国の医院・医院のブランディングデザインをしていて、主にロゴマークの制作に携わっていました。病院と患者さんの架け橋が『ロゴマーク』であるという思いで、ご提供できるように努めていました。

日本各地に出向いたときに、二十数年前に制作させていただいた医院のロゴマークに出会うこともしばしば。それらのロゴマークを観る度に、とても素晴らしい仕事に携われていたことを誇りに思います。

その後、独立して、引き続きブランディングデザインの他、電子書籍のプロデュースにも携わらせて頂きました。私の仕事は主に電子書籍の表紙デザインで、そのほぼ全ての書籍でAmazon1位を獲得されてきました。著者の皆さんがご出版を果たされた時の喜びを共に味わい、書籍から新しいお仕事に繋がって活躍の場を広げられた方や、不仲だったご家族がご出版をとても喜ばれ、長年の確執が解消された方など、仕事でもプライベートでも変化のある方々を目の当たりにしてきました。それは書籍や絵本の持つ“ストーリーの力”の共感力のなせる技なんだと感じています。 

また、自身でもライフワークとして絵本を制作しており、処女作でもある絵本『カメレオンねこ』を電子書籍出版しました。出版したことで、想いを誰かに届けられる喜びと、私でも『何かを遺せた』という安堵感の混じり合った、とても感慨深い経験をしました。」

ストーリア誕生秘話2~2つの違和感と経験を活かすことで閃いた『ストーリア』~

デザイナーをし続ける中で、違和感を感じるようになったことが2つあると留美さんはお話しくださいました。

「1つ目はデザイン物は短期的なものであるということです。世に出た数年後には、デザインは刷新されて、古いものは消えていきます。新しい情報と共にデザインも新しくするのが当然だといえばそうなのですが、いつもどこか寂しく思っていました。

デザインの中でも、ロゴマークは別物で、むしろ何十年と使って頂き、時を重ねることで企業様やサービス、商品の顔になります。私自身、短期的に消えゆくものより、『変わらない想いを遺していく』という事の方を大切にしたいという思いがありました。

 2つ目の違和感は、パンフレットやホームページで、商品説明や企業理念などを伝えても、サービスの良さを『十分伝えきれてるのか?』という気持ちがありました。お客様にヒアリングをする時に、その企業様や社長の思い、事業について、詳しく聞いているうちに、『この方を応援したい』『この商品を使ってみたい』と、私自身が自然に思えていました。話を伺っているうちにお客様やサービスを“大好き”になっているんです。 デザインを通じて、伝わる情報も沢山ありますが、ヒアリングで伺う、あたたかく、時には泥臭いバックグラウンドの想いを『誰にでもわかりやすく』伝える事ができたら、、、と思っていました。

また、社長様や代表者様は『確固たる信念』や『人生のターニングポイント』を持ってらっしゃる方がほとんどです。 こんな素敵なお話を、私だけで独り占めしてしまっていないかと(笑)、その想いを形にしないのは本当にもったいないと感じていたのもあります。」

『デザインの短期的役割への寂しさ』と『バックグラウンドの想いを伝えきれていないのでは?という気持ち』この2つの違和感から『ストーリア』を閃いたんですか?

「はい。私自身、絵本制作をライフワークとしていること、ロゴデザインや、電子書籍の出版を通して いろいろな分野のジャンルをデザインし、ご依頼を如実に具現化出来ること。何より、絵本の強みを活かしてバックグラウンドであるお客様の大切な想いを分かりやすく伝え、長く未来に遺すことが出来ると感じています。ストーリアは私だからこそご提供できるサービスだと思いました。」

ストーリア誕生秘話3~ターニングポイントとなった出来事~

「19歳の頃からデザイナーとして仕事をしてきて、お客様にも恵まれ、ビジネスパートナーにも恵まれてきました。次々にご縁を頂き、忙しくデザインのお仕事をさせて頂いてきましたが、いつもどこか、仕事に“受け身”だったのです。“デザイナーはお客様の代わりにイメージを形にするのが役割”と思っていたことが理由かもしれません。そんな私が、いつしか『お仕事をいただく』のではなく、弊所でしかできない、オリジナリティのあるサービスをご提供させて頂けたらと思うようになっていきました。 

そんな中、イラストレーターの知人が、大活躍されているのをテレビで偶然目にしました。その時、頭を鈍器で殴られたかのような衝撃を受けました。知人は売れていない時代からコツコツと自分の信念に従って、自分軸で仕事をされているのを知っていたので、知人と自分の生き方を比較し、“自分の人生の舵を自分で取っていなかった”事にハッとしたんです。私も私なりに全力で仕事と向き合ってきた自負もありますが、常に他人軸で仕事をしていたと気付かされました。

『一体、自分は今まで何をしてきたんだろう』という思いが溢れてきて、、、悔しくて、悲しくて、情けなくて、様々な感情が入り乱れたのをはっきり覚えています。 ここまでお伝えするのは少々恥ずかしいのですが…(笑)しばらくは毎朝起きる度に、この事を思い出し、悔し涙を流していました。

自分が何者で、何を大事にして、どういう想いで仕事をしているか、誇りを持って周囲に伝え、堂々と生きていくと、その時決めることができました。今となっては、この経験は私の糧となり、背中を押してくれる大切なエピソードです。」

この決意をお話しされていたときの留美さんは、想いが溢れだし、目にはうっすら涙が。覚悟を決め、腹を据えて人生と向き合われたことが伺えました。

ストーリアについて〜具体的にどのような効果を得られるのか〜

『ストーリア』を通して、具体的にどのような効果を得られますか?

「ある代表のご依頼者様はアレルギー過敏症対策のサロンを経営されていて、ご自身の半生を絵本にされました。ご自身がセラピストを目指したきっかけとなった、不調に悩まされた辛い幼少期から、辛くても諦めず自身の力で未来を切り開いていったストーリーを形にしました。

施術を受けられるお客様にとって、セラピストへの共感と信頼があると、施術の効果も全く変わってくるそうです。そのため、ご契約を頂く前に、お客さまにはサロンにある絵本を読んでいただくようにしているそうです。このように、事前情報としてコアメッセージを伝えることで、サービスへの期待度や信頼性を高める効果があります。

ご依頼者様からは『個人的には自分の息子や孫に、自身の仕事への誇りや、生き様を遺せたことが嬉しい』とおっしゃって頂きました。


 また、ある代表のご依頼者様は児童発達支援事業をされていて、“親子愛”をコアメッセージに、親子で楽しめる絵本を制作しました。

自分も絵本のママと同じでガミガミ言っていたな、、、』とご自身を振り返る親御さんや、親子愛の大切さに改めて気づく方、『子供との仲直りの時に読んでます』と感想をくださる方など、様々な反応がありました。

親子という外部が介入するには繊細な関係性に、絵本はすんなり溶け込んでいきます。何かとすれ違ってしまうけど、“愛している気持ちは親も子も同じ”というメッセージを、親子の共通認識として根付かせるのに、絵本は一役買ってくれているそうです。 

また、他の活用法としては、企業理念を絵本にする事で、従業員様へ共有だけでなく、従業員様のご家族にも、事業や仕事への理解を深めてもらうことができるのも、大きなメリットだと思います。 商品の開発秘話なども、バックグラウンドを知っていただく1つの手段として使えると思いますし、専門性の高い業種に関する事を伝える場合でも、非常に分かりやすく伝えることができます。

ストーリアが提供するのは『長い目で見た人との繋がり』です。本当に伝えたいことをじっくり根付かせていく手段として活用して頂きたいです。

▲セラピストである代表の半生を絵本に。
イラストは幻想的な切り絵風に仕上げた。

▲「親子愛」をコアメッセージに制作した絵本。
ユーモア溢れるストーリー展開は親子で楽しめる。

ストーリアについて〜皆様へメッセージ〜

最後に皆様へメッセージをお願いします。

「今は誰もがメディアの力を持っているような時代です。SNSやブログ、ホームページで、個人が自由に発信することができます。本を出版する事は、昔は狭き門でしたが、今では電子書籍という形で簡単に出版できますし、ペーパバック出版として紙の本も容易に出版できる時代になりました。

今までの方法に固執せず、いろんな表現方法で企業様の良さや商品の良さを伝えるべきだと思っています。

ストーリアが提供している『絵本制作』というジャンルは、今はまだ少し変わったサービスとして捉えられるかもしれません。制作がどう進むのかなど、想像が及ばず、わかりにくい点も多いかもしれません。

しかし、ストーリアに興味を持ってくださる方は、お客様に届けたいコアメッセージや、後世に遺したい想いをお持ちだと思います。大切なメッセージや想いがどんな風に形になっていくのかしっかりとご説明いたします。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

私はストーリアを通して、お客様と楽しくコミュニケーションをはかれる企業様が、どんどん増えて欲しいと思っています。絵本は人当たり優しく、その世界に住むキャラクターは楽しさを与えてくれます。 そういうあたたかいコミュニケーションが日常に溢れたら、もっと世界は優しく愉快に映るのではないかと思うんです。そういう世界を作っていくお手伝いをしていきたいです。」

留美さんは気さくでとても明るい方です。
常に楽しそうに笑いながらご自分の大切にされている想いをお話しくださるので、インタビュー中は、終始心地よい空気を感じていました。

これからご自分のサービスや商品を、必要としている方へ届けたいとお考えの方は、ぜひ、留美さんにご相談ください。

安心と信頼の中で、あなたの大切なコアメッセージを形にし、何十年先まで伝えられるあたたかい『ストーリア』が誕生するのではないでしょうか。

インタビュアー:井川 純

井川 純

二児の母。『親も子も“生きるって楽しい”を感じられる世の中に』をモットーに活動する傍ら、大切な想いを文字で表現したい方の取材インタビューライターとしても活動中。記事を通じて、その人のお人柄や想いを必要な方へ届けたいと、インタビュイー(話し手)と誠実に向き合う丁寧なインタビューを大切にしている。

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